夫対処法を決めたぞ

 

 今年七十七歳になろうとしている夫は、この頃とみに忘れやすく「飯めしくったけか?」(財布どこさ置いたっけ」あげくのはては「俺、トイレさいったけか?」「うんちしたっけか」

 うんも~ バカ!

 この頃毎朝飲む薬を昼ごろに「あ~忘れていた」とさわいでいる。だから一言「飲むのを忘れて倒れても私には関係ないからね、寝たきりになっても私には関係なし。あんたが寝たきりになったら留守番がいると思って、わたしは外に自由に羽ばたくから、覚えておきなさいよ。悔しかったらきちんと薬飲みなさい!」

 とは言え、自分では若いと思っていても二人とも後期高齢者、痴呆なのかアルツハイマーなのか、マダラボケなのか、「うん分かった」といった先から「おいお茶のんだっけか」とさわいでいるし、私は「あれあれ、あれ‥なにを言っているのだっけ」。だめね~。